すっかり三日坊主ですね!
一ヶ月ぶりになってしまいましたので、今回もテーマに沿って複数紹介。
日本全国には「その県にしか流通していない製パン会社」というのが多数ありまして、
今回はその中から東北地方のものを紹介します。
本当は別に「パンめぐり」が目的だったわけじゃなくて
「国道4号+7号完全走破の旅」のついでに買い物しただけでしたが、まぁその話は割愛で…。
#003-1 フクダパン
地域 :岩手県
メニュー名:あんマーガリン入りサンド
購入店舗名:イオン 金ヶ崎店
タイプ :ローカル商品
訪問日 :09/05/13
「福田パン」は、盛岡市を中心とした岩手県に流通するメーカーです。
巨大なコッペパンに具材を挟んだ商品がメインです。
スーパーやコンビニではパン売り場の大多数を占めるほか、
直営店やスーパー内での直販コーナーも展開しており、
そちらでは前述のコッペパンに、客が指定した具を
その場で入れてくれるという販売方式もとられています。
このコッペパンはかなりのボリュームがあり、
盛岡市内の学校購買にも展開しているということもあり
学生からの需要がかなり高いようですね。
そして、その福田パンで圧倒的な人気なのが「あんバター入りサンド」!
巨大なパンに大量の餡とバターが入り、
巷に「1000kcalを越える」という噂まで出回るほどのボリューム商品です。
…と、ここまで経緯を解説したところで写真の品について。
見ての通り、「あんバタ」ではなく「あんマーガリン」になっています。
これはちょうど私が訪問した2008年5月~2009年7月の間だけ、
材料価格高騰のためにバターの使用が廃止された結果だそうです。
そこまで狙って旅していたわけではありませんが、
偶然にもちょっとレアな品を入手することとなったのでした。
#003-2 クドーパン
地域 :青森県
メニュー名:ニューカツサンド
購入店舗名:ザ・ビッグ 青森東店
タイプ :ローカル商品
訪問日 :09/05/14
こちらは青森市を中心に展開する「工藤パン」の商品です。
ちなみに青森県では他に、「白石パン」「一野辺パン」(ともに本拠地岩手)も展開しており、
地域によってはそちらがメインの町も少なくないようです。
こちらのクドーパンの名物商品は「イギリストースト」。
2枚の食パンにマーガリンとグラニュー糖を挟んだだけのシンプルな品ながら
青森ではかなり深く愛されている商品のようです。
ちなみに気になる名前ですが、もともと昔の日本では
コッペパン状のパンを「フランスパン」と呼んだのに対して
食パン状のパンは「イギリスパン」と呼ばれていたのが由来のようです。
しかし、焼いていないのに「トースト」と名乗る理由は、いくら探しても不明でした…。
さておき、そんな工藤パンで同じく人気商品の一つがこちらの「ニューカツサンド」。
チキンカツをコッペパンに挟んだ、これまた学生に人気のボリュームパンで、
青森県で「カツサンド」と言うとこの形を指す、とまで言われるほどの市民権を誇ります。
ソースの味がガッツリ効いていて、確かに学生ウケしそうな一品でした。
#003-3 タケヤパン
地域 :秋田県
メニュー名:小倉フォー
購入店舗名:いとく 能代SC店
タイプ :ローカル商品
訪問日 :09/05/14
最後はこちら、秋田市を中心に展開する「たけや製パン」です。
ネット上では思ったより情報は得られないのですが、
現地のスーパーではパン売り場のほぼ全域を占める一大メーカーでした。
こちらの主力商品としては、
コッペパンにソーセージフライ、サラダ、ナポリタンを挟んだ「学生調理」、
同じくコッペパンに巨大なソーセージフライだけを挟んだ「おいしいドック」、
そしてデニッシュに小豆を練り込み砂糖をかけた「小倉フォー」あたりが人気のようです。
どれもネーミングセンスが物凄いですね…。
「小倉フォー」は4つのデニッシュを繋げてあり、四等分できることから「小倉four」らしいですが、
このパッケージのスピード感溢れる字体と相まって謎の迫力があります…。
というわけで東北各県のローカルパンメーカー特集でした。
ちなみに工藤パンとたけや製パンについては、
それぞれ青森、秋田でのヤマザキパン商品の製造も請け負っており、
それを含めて現地では圧倒的なシェアを誇っているようです。
東北以外の県でもこのようなメーカーは多数あるので、
また機会があったらネタ回収の旅に出たいものです。